男女に友情は存在しない。
7.
ビールだったから、すぐに来て改めてみんなで『「乾杯」』をした。
みんなで飲んだら何でも美味しいね。
「5人で会うのが父ちゃんの告別式以来だって」
「まじ?半年くらい会ってないんだね」
お父さんが亡くなって半年。
何だか、そういうところは早くて…考え深いな。
『元気だった?』
「まぁまぁ」
「アメリカにはもう行ってないの?」
「うん」と、無表情で答えた太陽。
話していて楽しいかな?という雰囲気。
確実に前の太陽ではなかった。
変わったというのはこういうことなんだろうか。
少し悲しくなった。
大人になったとかそういうのじゃない気がする。
ただただ、何かと戦ってる雰囲気だった。
たまに何も言わずに席を離れるから戻ってきたタイミングで「タバコ吸ってんの?」と友樹が聞くと頷いていた。
「なんかあったら相談しろよ」
「何もないよ」と言って鼻で笑った太陽。
「高校から知っていれば表情でわかる事もあるんだよ」
「そりゃ言えないこともある、親友ぶるな」
「知ったような口聞いてごめん。見損なった」
「うん、それでいい。帰るわ」
そう言って、お金をテーブルに置いて帰ってしまった。
なんで、そうなってしまったんだろう。
辛い。
太陽は絶対辛いだけなはずなのに…
どこで踏み外してしまったんだろう。
少し沈黙が続いた後に「ごめんな」と友樹が言った。
「何で謝るの?」と沙良が言った。
「雰囲気壊したから」
『謝ることじゃないし、いつか太陽も気付くよ』
その後も飲んだけど、私は頭から離れず至ってもいられず、『太陽のとこ行ってくる』と行ってお金を置いてお店を出た。