男と女に友情は存在しない。
私は大人しく家に帰宅した。
けど、頭の中は太陽のことでいっぱいだった。
私の頭の中には1mmも新くんはいなくて、太陽に言われた「責任」の言葉が頭の中を巡っていた。
あの時、毎日会いに行ってたら変わっていたのかな。
お父さんの思いを全部受け止めることはできなくても…
少しは弱音を吐き出す事ができたのかなって思う。
太陽と出会って10年。
私の大切な友達、私の数少ない理解者を失った気分。
助けられなくて『ごめん』だった。
その日の夜、家に帰ってお風呂に入っていた時に新くんから電話が来ていた。
昨日の私だったらすぐ掛け直していただろう。
けど、今日の私は正直太陽のことで頭がいっぱいで…新くんの着信を見て見ぬふりをした。
次の日、仕事は休みだった。
私は迷うことなく、太陽の家に行くことにした。
お昼過ぎに久しぶりに梨華の自転車を借りて、太陽の家に行ってチャイムを鳴らした。
「はーい」と、出てきたのは3番目の朝日ちゃん。
「梨紗ちゃん、久しぶり」
『朝日ちゃん、元気?』
「元気だよ!今さっき、太陽出かけたよ」
『そうなの?じゃまた来る』
会うたびに大きくなってて、何も変わらない朝日ちゃんの雰囲気を見て、安心した。