名探偵Aの杞憂

File.3 命の恩人

私には苦手な男子がいる。

ある日お茶を飲もうとした瞬間、彼が紙コップを叩き落とした。

「毒だ!」

後日、お茶からタリウムが検出された。

お茶がかかった彼の腕時計は修理に出すそうだ。

彼には感謝してもしきれない。
















✎__「解説」

一人の男子が苦手だった「私」。

ある日、「私」が飲もうとした飲み物に混入した毒に気づいた男子に

「私」は命を助けられます。

検出された毒はタリウム。

無味無臭で液体に溶けやすく、たった1gの少量でも死に至る毒物です。

.......ん?無味無臭....。

一体彼は、何がキッカケで毒に気が付いたのでしょうか。

無味無臭でしかも少量。そんな毒に気づけるのはきっと........。

「私」からの好意を求めたが故、なのでしょうか。

まさに、歪んだ愛情ですね。
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