財界の暴君に契約妻として囲われました ~初恋を拗らせた大富豪に、一途に愛されています~
第9章 絶望の先に芽吹く、小さな光
(惺也視点)
夏の暑さがだいぶ和らいだ九月下旬。
李茉と本音をぶつけ合ったあの夜から、一カ月半ほどが経っていた。
俺は相変わらず多忙で、目まぐるしい日々を過ごしているが、愛妻と過ごす時間が何よりも幸せ。
俺より早くに出勤する李茉を送り出し、及川が迎えに来るまでの間に、世界の株価の動向や目星をつけている企業の情報収集などを行う。
及川がマンションに迎えにきて、九時に出社。
自室に入ると、第二秘書の城ケ崎が、俺好みのエスプレッソを手にして現れる。
「失礼いたします。おはようございます、社長」
「おはよう」
朝の挨拶を交わすと、デスクの上に珈琲カップが置かれる。
それを手に取り、香りを楽しみながら今日の予定を把握するのが、俺のルーティンだ。
「本日のスケジュールですが、十時より取締役役員の定例会議、十一時半より副島建設の会長との会食、十四時半よりYGグループのキム代表とのオンラインミーティング。十八時より小久保建設の会長の米寿を祝うパーティーに出席するために、十七時過ぎに出発し、会場入りする予定となっております」
城ケ崎は一礼して、部屋を後にした。
夏の暑さがだいぶ和らいだ九月下旬。
李茉と本音をぶつけ合ったあの夜から、一カ月半ほどが経っていた。
俺は相変わらず多忙で、目まぐるしい日々を過ごしているが、愛妻と過ごす時間が何よりも幸せ。
俺より早くに出勤する李茉を送り出し、及川が迎えに来るまでの間に、世界の株価の動向や目星をつけている企業の情報収集などを行う。
及川がマンションに迎えにきて、九時に出社。
自室に入ると、第二秘書の城ケ崎が、俺好みのエスプレッソを手にして現れる。
「失礼いたします。おはようございます、社長」
「おはよう」
朝の挨拶を交わすと、デスクの上に珈琲カップが置かれる。
それを手に取り、香りを楽しみながら今日の予定を把握するのが、俺のルーティンだ。
「本日のスケジュールですが、十時より取締役役員の定例会議、十一時半より副島建設の会長との会食、十四時半よりYGグループのキム代表とのオンラインミーティング。十八時より小久保建設の会長の米寿を祝うパーティーに出席するために、十七時過ぎに出発し、会場入りする予定となっております」
城ケ崎は一礼して、部屋を後にした。