財界の暴君に契約妻として囲われました ~初恋を拗らせた大富豪に、一途に愛されています~
 披露宴は隣接するホテルの庭を使って、ガーデンパーティー形式で行われた。

 ドレスが用意されていたから、記念写真を撮るくらいだと思っていたのに……。
 毎日多忙にもかかわらず、一体いつ準備をしていたのだろう。

 丹那の夜泣きでへろへろになっている私を気遣い、寝かしつけるのだって代わってくれていたのに。
 穏やかな陽光の中、娘を抱いている惺也くんに目を奪われる。
 パパになってもカッコいいなんて。

「今日はありがとう。世界一幸せな花嫁にしてくれて」
「どういたしまして。ってか、俺が見たかっただけだから」

 真綿のような優しさで包まれて、私は本当に幸せ者だ。
 こんな素敵な旦那様、世界中探したっていないよね。

「惺也くん、パパになって、ますますカッコよくなったね」

 ゆらゆらとしながら寝かしつけている彼の耳元にそっと囁いた。

「ッ⁉ そういうことは……ベッドの中で囁いてくれ」
「っっ……!!」
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