幼なじみは狐の子。〜黒白王子の三角関係〜番外編・占いの館
番外編・占いの館
朝。
恋と宗介は、いつもの様に通学路を連れ立って歩いていた。
「この間から、新聞部の先輩達が、新聞部の部室に僕達のグッズを飾ってる」
宗介が言った。
「黒白王子グッズだって。どんな胡乱な会社に受注してんだか。筆箱に下敷きに、ブロマイドにクッション。そういうの全部、新聞部のロッカーの上に飾ってある。ご丁寧に、後ろのボードに僕達に似せたイラストまで描いて。まったくいい迷惑だよ。」
「今までは教室の後ろに置いてあるダンボール箱に全部入れてあったのにね。」
「どうかしてるよ。インターネットにサイトまで作って、僕達の写真を勝手にばらまいてる。時々知らない小学生にも指さされるんだぜ。世も末。」
話しながら商店街の入り口の通りを通り過ぎようとした時、恋はあれっとある建物に目を留めて立ち止まった。
それは商店街の入り口の手前にある、ここ最近まで工事中だった建物で、今日になってやっと完成したらしい。
壁は目の覚めるような紫色で、窓は少なく、歩きながらだったので中までは見えなかったが、その派手な外観からして多分何かのお店だろう。
「すごい色の建物だね」
「怪しい。建物に紫色。恋、近づくなよ。新聞部と同じで、胡乱な店に決まってるんだから。」
宗介は呆れ顔で店を見やって、そこでまた恋の手を引っ張ると、元通り学校へ歩き出した。