ココロ

友達

**友達**
「もう、あんたのことなんて嫌いだ!」
「ウチだって、一緒に居るのもいやだ!」

そう言って、その場から走り出す自分。
相手がどんな顔をしているか、知ることもなく。

・・・そもそもの始まりは。

「ねぇねぇ、ここ踏んだ人だれ?」

私のジャージが踏まれてくしゃくしゃになっていた。

「あ、ウチだわ」

そう言って、あは、と笑って謝らなかった、君。

「あやまってよ」
「別にいいじゃん。それぐらい」

その言葉で、私の心の中の何かがぷつっと切れた。

もともと、こういうことは何度もあって。
この他にも気に入らない所はたくさんあった。
だから、そういうものがいっぺんに。
爆発してしまった。
< 21 / 27 >

この作品をシェア

pagetop