生きづらい世界で
滑舌が悪いのは生まれつきだけれど、小さい頃のほうがうまく喋れていたと思ってしまうほどだった。

「いえ、ご心配なく。私の通学路なので、問題ないですよ。何か困ったことがあったら、教えてくださいね。」

そう言われた。
気を使ってそう言ってくれたのだと分かったけれど、嬉しかった。

純粋に、ただただ嬉しかった。
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