幼なじみは狐の子。〜黒白王子の三角関係〜番外編.自宅訪問撮影〜白王子編〜
 

 


 宗介と美風は散々ブーイングしていたが、新聞部と親衛隊は頑固に黒白王子の自宅を訪問すると言い張った。
 
 宗介と恋と理央は、ビデオ撮影の日頼まれて美風の家に来ていた。


「癪。庭に噴水と花畑がある。左右均等のレースのカーテンの窓ガラスに、二階の真ん中にデカいバルコニー。金持ち臭がぷんぷんするな。」


 内側から開けられたどデカい黒い門を前に、宗介が言った。


「うちは財閥の中流なんだ。一部の親戚はもっと持ってるよ。自分の中で金持ちっていう肩書きは気に入ってる方。結婚にも有利だしね。ね?新田さん。」

「恋、蝶々が飛んでるよ。花が綺麗だね。そういえば、上野くんちも経営者だよね。」

「うちも親戚達みんな会社を経営してるけど、財閥とは全然関係ない。持ってないというにはある方だけど。ちっ、うざった。恋、言っとくけど、結婚金で決めたら一生許さないからね。」

「さ、入って入って。加納先輩達にはこうは言わないけど。上野が家に来るなんて珍しいな。」


 恋達は手入れされた花畑と水がきらきら光る噴水の前を通って、美風の家の玄関を入った。



< 4 / 9 >

この作品をシェア

pagetop