甘い初恋を、もう一度。
放課後になった。

わたしは待ち合わせ場所の空き教室に行く。

ちゃんと来てくれるかな…ううん、わたしは莉奈ちゃんのことを信じているんだから。

「…莉奈ちゃん」 

乱暴に開かれたドアに続いて不機嫌そうな顔つきで、莉奈ちゃんが出てきた。

「きてくれて、ありがとう」

「別に」

そっけない返事をする莉奈ちゃんに構わずわたしは話す。

「わたしたちって、同小なんだよね?」

「っ…!」

わたしがそう言うと、莉奈ちゃんが息を呑んだ。

「あんたまさか…覚えて…」

サーっと顔がしだいに青くなった莉奈ちゃん。

「うんもちろん。…覚えてるよ」  

「…もうわたしから言うことはない。あんたが好きにすれば」
 
ふらふらとかたむきながら、莉奈ちゃんは教室を出ていきそうになって、慌てて「待って!」と叫ぶ。  




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