通りすがりの俺様
「お前の親御さんにちゃんと挨拶しないとな」
またガンガン話が進もうとしている……。
「うちの親は水内さんに私を押し付けようとすると思いますよ」
不本意ながら、といずるが思っていると、一鷹が、
「そうか。
じゃあ、あとは、問題のお前のじいさんにも挨拶しないとな」
と言う。
「一癖ありそうなじいさんに気に入られるには、なにを手土産にしたらいい?
じいさんの欲しいものはなんだ?」
と問われる。
「えーと。
ああ、たまには味のついたものが飲みたいって言ってましたね」
「味のついたもの?」
「おじいちゃんは健康のために白湯を飲めとお医者さんに言われているので」
「……砂糖か塩を持参しようか」
と一鷹は言う。
おじいちゃんの血糖値と血圧にトドメを刺そうとしている……。