恋旅
最終日 告白~美愛~
打ち寄せる波の音が心地よく響く、始まりの場所――海辺。
夕日が海面をオレンジ色に染め上げる中、向かい合って立つ柊人と美愛。
これまでのすれ違いや悩みをすべて乗り越えてきた二人の間に、温かくも甘い緊張感が漂っていた。
美愛は大きく息を吸い込むと、真っ直ぐに柊人の目を見つめ、一歩前に踏み出した。
「ずっと……どっちにするか決められなかったけど、私、気づいたら柊人くんがいない世界なんて考えられないようになっちゃったの。私の彼氏になってくれない?」
そこまではっきりと、真剣な瞳で伝えた美愛だったが、続く言葉になると急に頬が真っ赤に染まる。恥ずかしさのあまりモジモジと体を揺らしながら、小さな声で絞り出した。
「これから……た~くさん、あ、あま……あま……甘々なことがしたい……です!」
最後に小さくどもりながらも、勇気を振り絞って可愛すぎる本音をぶつけた美愛。
そのあまりの破壊力に、柊人は胸を撃ち抜かれたように目を見張り、次の瞬間には愛おしさが爆発してたまらないといった表情を浮かべた。
「……そんなの、いいに決まってるだろ」
蕩けそうなほど優しい声でそう囁くと、柊人は美愛の背に手を回し、優しくその唇を重ね合わせた。
それは、美愛がこれまでに想像していたどんなキスをも遥かに超える、とろけるほどに甘い、甘いキスだった。
夕暮れの海風に包まれながら、二人は永遠を誓うように、しっかりと抱きしめ合うのだった。