恋旅
最終日 告白~ひまり~
潮風が吹き抜ける中、ひまりの前には、運命の結末を迎える二人の男子――慧と龍之介が立っていた。
重い沈黙を破るように、ひまりは震える声で話し始める。
「4泊5日、本当にありがとう。慧はいつも私にたくさんの元気を与えてくれました。そして、龍之介くんは私に恋を教えてくれました。だから、私は……龍之介くんが好きなんだと思います」
その言葉に、龍之介がハッと息を呑む。
しかし、ひまりの表情は晴れないまま、苦しそうに言葉を続けた。
「だけど……私は、慧のことも忘れられなくて。龍之介くんとしゃべればしゃべるほど、なぜか慧のことを思い出してしまうの。だから、私は……っ」
答えを出せないまま言葉に詰まり、涙をこぼしそうになるひまり。
そのとき、じっと聞いていた慧が、突然ピシャリと言い放った。
「お前は、何を迷ってんだよ!」
驚いて顔を上げるひまりの前で、慧は切なくも力強い、まっすぐな笑みを浮かべてみせる。
「龍之介が好きなら、付き合えよ! 俺のことなんて考えなくていいんだよ!」
「慧……っ!」
「俺は、ひまりが笑顔で幸せになってくれればそれでいいの。だから、龍之介と付き合ってくれ。それが俺の最後の願いだから……俺の願いを、叶えてください」
それだけを一気に言い切ると、慧はこれ以上涙を見せないようにと、くるりと背を向け、足早にその場を去っていった。
ひまりの胸を締め付ける、あまりにも優しすぎる背中だった。
静まり返った海辺に取り残されたひまりを見つめ、龍之介は一歩前に踏み出す。
「男から告白するルールじゃないかもしれないけど……そんなの、関係ない。いいかな? ひまりちゃんが、大好きです!」
真っ直ぐな瞳で告げられたその言葉に、ひまりのなかの迷いは完全に吹き飛んだ。
「――私、龍之介くんに会うために、この恋旅に来たんだよ! 私も、大好きです!」
あふれる涙をそのままに、ひまりは満面の笑みを浮かべ、龍之介の胸元へと勢いよく飛びついた。
しっかりと受け止められ、強く抱きしめられる温もりの中で、ひまりは心の中でそっと呟く。
慧……本当に、本当にありがとう。
こうして、たくさんの葛藤と涙の果てに、二人の恋はしっかりと結ばれたのだった。
重い沈黙を破るように、ひまりは震える声で話し始める。
「4泊5日、本当にありがとう。慧はいつも私にたくさんの元気を与えてくれました。そして、龍之介くんは私に恋を教えてくれました。だから、私は……龍之介くんが好きなんだと思います」
その言葉に、龍之介がハッと息を呑む。
しかし、ひまりの表情は晴れないまま、苦しそうに言葉を続けた。
「だけど……私は、慧のことも忘れられなくて。龍之介くんとしゃべればしゃべるほど、なぜか慧のことを思い出してしまうの。だから、私は……っ」
答えを出せないまま言葉に詰まり、涙をこぼしそうになるひまり。
そのとき、じっと聞いていた慧が、突然ピシャリと言い放った。
「お前は、何を迷ってんだよ!」
驚いて顔を上げるひまりの前で、慧は切なくも力強い、まっすぐな笑みを浮かべてみせる。
「龍之介が好きなら、付き合えよ! 俺のことなんて考えなくていいんだよ!」
「慧……っ!」
「俺は、ひまりが笑顔で幸せになってくれればそれでいいの。だから、龍之介と付き合ってくれ。それが俺の最後の願いだから……俺の願いを、叶えてください」
それだけを一気に言い切ると、慧はこれ以上涙を見せないようにと、くるりと背を向け、足早にその場を去っていった。
ひまりの胸を締め付ける、あまりにも優しすぎる背中だった。
静まり返った海辺に取り残されたひまりを見つめ、龍之介は一歩前に踏み出す。
「男から告白するルールじゃないかもしれないけど……そんなの、関係ない。いいかな? ひまりちゃんが、大好きです!」
真っ直ぐな瞳で告げられたその言葉に、ひまりのなかの迷いは完全に吹き飛んだ。
「――私、龍之介くんに会うために、この恋旅に来たんだよ! 私も、大好きです!」
あふれる涙をそのままに、ひまりは満面の笑みを浮かべ、龍之介の胸元へと勢いよく飛びついた。
しっかりと受け止められ、強く抱きしめられる温もりの中で、ひまりは心の中でそっと呟く。
慧……本当に、本当にありがとう。
こうして、たくさんの葛藤と涙の果てに、二人の恋はしっかりと結ばれたのだった。