あなたは悪魔で運命の人
早乙女さんは私を自分の車に乗せると、顔を覗き込むようにして微笑んだ。
「来るのが遅くなってごめんね。龍崎がこんな事になってなければすぐに助け出しただろうに、まったくあいつには困ったもんだ。」
「こんなことって…圭吾になにかあったのですか?」
「行けばわかるよ。」
早乙女さんは私の頭をポンと優しく叩くと、車をすぐに走らせた。
そして車は大きなホテルの前に到着した。
「このホテルの23階、スイートルームだよ。」
早乙女さんは部屋の前に到着すると私の方をみて頷いた。
そして、鍵がかかっているドアに手を当て目を閉じる。
すると、ドアがピカッと一瞬光った。
「さぁ、入るよ!」
早乙女さんがドアを開けて中に入ると、そこにはベットに力なく座る圭吾がいたのだった。
しかし、ただ座っているだけでまるで人形のように表情が無い。
「圭吾!しっかりして!」