あなたは悪魔で運命の人
柳原が離れても圭吾はぼんやりと座っているだけだった。
「圭吾、圭吾、しっかりして!」
私は圭吾の肩を掴んで揺らすが反応がない。
早乙女さんはその様子を見て何かに気づいたようだ。
「どうやら、龍崎は薬を使われたようだな。まったく、手のかかる奴だ。」
早乙女さんは龍崎さんの胸に手を当てた。
そして、目を閉じて何か言葉を囁いたのだった。
すると圭吾に触れている手がぼんやりと光始めた。
少しして圭吾はゆっくりと目を開けて、顔を上にあげたのだった。
「恵美、早乙女、それに柳原さんじゃないか。それに、なぜ俺はここに居るんだ。」
気づいた圭吾の様子を見て、柳原は悔しそうに叫んだ。
「もう少しだったのに、なんで邪魔するのよ!それに、なんで鈴木さんがここに居るの!応接室に閉じ込められていたはずじゃないの?」
その言葉を聞いて、応接室に閉じ込めた犯人は柳原だと気づいた。
閉じ込めた犯人で無ければ知っているはずがない。
「柳原さん、あなたが私を応接室に閉じ込めたのですね。」
柳原は横を向いて小さな声で呟いた。
「渡辺が失敗するからこんなことに。あいつに頼むんじゃなかった。」


