愛故に
彗斗くんは白いTシャツにゆったりとした黒に近いダークブラウンのワイドパンツを合わせていた。
足元はシンプルなスニーカー。
飾り気のないラフな服装なのに、長身の彼が着ると不思議と様になっている。
いつもの大学やバイトのときと大きく変わらない、自然体の格好だった。
「……彗斗くんも、今日なんかかっこいい。」
思わず口にすると、彗斗くんは少し照れたように笑っていた。
「ほんと?」
「うん。」
「美月ちゃんに言われると嬉しいな。」
だめだ、さっきからドキドキさせられっぱなしだ。