リフォームあるある短編集

第三話 『流れ』

「リフォームの打ち合わせって、どう進むの?」

これも、よく聞かれる。

リフォーム会社って、実はたくさんある。

大手の会社なんかだと、事務所の中にたくさんのサンプルが並んでいて、ショールームのようになっているところもある。

まあ、それも一つの戦い方だと思う。

その場で商品を見ながら話ができる。

イメージも湧きやすい。

その商品をベースに、打ち合わせだって進められる。

弱小リフォーム会社の俺からしたら……

正直、ちょっと憧れる。

……いや。

まあ、ちょっとだけ僻みもあるけどさ。笑

でもね。

常に最新の状態にしておくって、なかなか大変だと思う。

もちろん、そこには大手なりの試行錯誤があるんだろう。

だから、俺はこう考えてる。

世の中には、各メーカーが抱えているショールームがある。

予約をすれば、専任のアドバイザーさんが丁寧に案内してくれる。

商品の説明をしてくれて、
実際に触って、見て、比べることができる。

本当に素晴らしい場所だと思う。

俺自身、ショールームに行くたびに、

「こんなの出たんだ」

「こんなこともできるのか」

って、頭の中をバージョンアップしてもらってる。

だから俺なら、

まずお客様と打ち合わせをする。

どんなリフォームがしたいのか。

何に困っているのか。

どんな暮らしをしたいのか。

そこを聞く。

そして設備品の交換なら、
まずはメーカーのショールームに同行する。

そこで実物を見てもらう。

触ってもらう。

相談してもらう。

そして、ベースとなる商品のイメージや金額を出してもらう。

俺の打ち合わせは、
そんなところから始まっていく。

ここで、一つ勘違いしないでほしい。

ショールームに案内したからといって、

俺の成績になるようなことは、基本的にない。

「うちの商品をよろしくお願いします」

みたいな賄賂があるわけでもない。笑

ただ、

メーカーの人たちが一生懸命、
お客様のために商品を説明してくれる。

精一杯のおもてなしをしてくれる。

俺は、そういう場所だと思っている。

だから、リフォーム会社から

「ショールームに行ってみませんか?」

と誘われたら、

変な憶測はしないでほしい。

純粋に、

お客様のために案内したい。

それだけなんだ。

そして、もう一つ。

ここからは、少し業界の話。

基本的には、

リフォーム会社とメーカーが
直接つながっているわけじゃない。

ほとんどの場合、

リフォーム会社
↓
卸業者
↓
メーカー営業

こんな流れになっている。

だから俺たちリフォーム会社にとって、
大切なのが「取引先の卸業者」だったりする。

ここが、ポイントなんだ。

卸業者がメーカーから仕入れ、

その商品を俺たちにいくらで売るのか。

そこに、自分たちの利益を乗せて、

お客様への見積もりになっていく。

そこで出てくるのが、

俗にいう――

「掛け率」

ってやつ。

……で、

ここからがまた深い話になってくるんだけどね。

メーカーの定価。

卸値。

掛け率。

そして、リフォーム会社の利益。

この辺りを知ると、

「リフォームの見積もりって、そういうことだったのか」

って、ちょっと見え方が変わるかもしれない。

まあ、それはまた別の話。

続きは、要望があれば……。

END
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