完璧な三神くんは、愛だけがわからない。
「……」
とにかく!
常人離れした数々の才能を持つ三神君。この一年間で彼に告白した女子は、すでに学年の女子の数の半数を超えた。
告白した女の子達はフラれてもなお三神君のことを好いていた。なので勝手に誠実な人で、性格もよいのだろうと思っていた。
一度は憧れた三神くん。
好きな人、というよりは、目の保養というか推しに近い存在だったのかもしれない。
『……今度する時、キミも一緒にする?』
昨日のセリフを思い出す。
ーーさようなら。三神くん。
私ね、高校生になったからには、素敵な恋がしたいの。一途で誠実な人に恋をして、大切にされたいの。
悪さに慣れている人からしかこんなセリフは出てこない。よって君は悪い人。
彼は、関わってはいけない星のもとに生まれている。
