星空ラブレターは、君に届かない

いつもの日常

「空はいつも成績優秀ね。
星は?あら、ダメじゃない」

成績表をみながら、そうため息をつくお母さん。

ダメ、かぁ…。

たしかにお姉ちゃんは頭がいいとは思う。

けど、わたしだって頑張ってるから、ちょっとは褒めて欲しかったな…なんて。

成果物を出さなきゃ世の中は生きていけない、そうお母さんから教わった。

わたしだって、そう思う。

でも、世の中はいつも、不平等なんだから。

わたし、星野 星(ほしの せい)。

ごくごく普通のどこにでもいそうな女の子。

そして、隣にいるのは、わたしのお姉ちゃんである星野 空(ほしの そら)。

美人さんで、なんでもできる。

「はい、すみません、頑張ります…」

「またその言葉聞いたわ。何回目?」

「すみません…」

わたしだって、そんなに謝りたくない。

そんなに謝ってる暇があったら、勉強したい。

でも、それだとお母さんの気はすまなくて…。

「本当に、もう…」

はぁぁと盛大にため息をついたお母さん。

びくっと肩がゆれる。

「わ、わたしっ、勉強してきます!」

急いで家の階段を登った。

もう、こんな生活疲れた…。

誰もわたしの味方をしてくれない。

お父さんは見て見ぬふりをしているだけ。

お姉ちゃんは…もうおかしくなっちゃったみたい。

高校は卒業して、地元の大学に行った。

本当は、有名な大学にも行ける成績は持っているけど。

でもわりと成績はいいから、お母さんは気にしていない。

はぁ…。

わたしは一息ついて、数学の復習に取り組んだ。

「うーんと、これはこの公式を使って…」

先生のお話をおもいだそうとしても、お母さんたちのことでいっぱいになってしまう。





< 2 / 6 >

この作品をシェア

pagetop