めじるしチャームの怪

あのときはちょっとした出来心だった。
みんなのことが羨ましくて、ひと月もほっておいかれているのだから大丈夫だと思ってしまった。
それが悪かったのかもしれない。
そもそもあの傘が誰のものだったのか、僕は知らない。
「めじるしチャームを元に戻せばいいのかも」
そう思ったけれど、土砂降りの中学校前戻って生垣を探す元気はもうなかった。
さっきから雷の音も鳴り響いていて、自分の足音だって聞こえないほどになっている。
妹や弟だって不安がっているに違いない。
「早く帰らなきゃ」
めじるしチャームを探すことを諦めてフラリと歩き出す。
ここまで走ってきたせいか、なんだかすっごく疲れている。
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