めじるしチャームの怪

「そうよ? だって明日は学校のバス遠足でしょう? 行先で迷子になったらどうしようかと思って心配で心配で」
「もう、そんなに心配しなくても大丈夫だよ! 私はもう絶対に迷子にならないから」
「自信があるのはいいけど、本当に気を付けるんだぞ? 途中から山登りになるんだからな」
私とお母さんの会話を静かに聞いていたお父さんが真剣な表情になる。
明日のバス遠足では郷土資料館を見て、そこにある裏山を上ることになっている。
山道をそれて歩かないようにと、先生も何度も言っていた。
「ちゃんと道を守るし、友達もいるから大丈夫だよ。迷子になんてならずに帰ってくるよ」
「約束ね?」
お母さんが小指を差し出してくるので、私は自分の小指をからませた。
「ゆびきりげんまん嘘ついたらハリセンボンのーます! 指切った!」
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