めじるしチャームの怪

☆☆☆

「陸くん、まだその傘とめじるしチャーム使ってるの?」
雨の日、登校班で和田くんが呆れ顔をしている。
あの出来事から月日は経って、僕は5年生になった。
お父さんの病気も治って毎日元気に仕事をしている。
人気だったテレビアニメも変わって、もうティラノサウルスのグッズを持っているのは僕くらいだった。
「カッコイイだろ」
僕は自信満々に答える。
この傘も、めじるしチャームも僕の宝物だ。
あれほど苦手だった雨の日も今は大好きになった。
僕は透明傘の内側から空を見上げる。
黒い雲の中に、男の子の笑顔が見た気がした。


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