めじるしチャームの怪

うまい棒を食べ終えたマヒロちゃんがピョンッとベンチから立ち上がる。
私へ向けて話している最中、大型トラックが走ってくるのが見えた。
マヒロちゃんの声がかき消されて排気ガスが周囲にまき散らされる。
ほんの、一瞬の出来事だった。
車道には背中を向けるように立っていたマヒロちゃんのランドセルが、トラックのどこかにひっかかった。
マヒロちゃんの体が大きく跳ね上がったかと思うと、そのまま引きずられていく。
狭い路地に入ってきたトラックが、曲がり損ねたのだ。
トラックはマヒロちゃんを引きずってしばらく走り、そしてようやく止まった。
「マヒロちゃん!!」
私がかけつけたとき、マヒロちゃんは体のあちこちから血を流していて、意識がなかったのだった。
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