めじるしチャームの怪

☆☆☆

澪ちゃんのことなにも知らないくせに好き勝手に言う子がいるとわかってから、私はすぐに教室へと戻ってきた。
「澪ちゃん!」
ひとりで小説を読んでいた澪ちゃんが驚いた表情で顔をあげる。
「どうしたの栞奈ちゃん。なんだか泣きそうな顔してるけど」
「だって、私悔しくて……」
さっき、もっと言い返してやればよかった。
澪ちゃんのことなにも知らないくせに好き勝手言わないでって、言えばよかった。
そう思うとジワリと涙がにじんできた。
慌てて手の甲でぬぐったけれど、澪ちゃんを誤魔化すことはできなかった。
「なにか嫌なことでもあった?」
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