めじるしチャームの怪

それでも喉に詰まって異物は出てこない。
後ろに回り込み、両手で妹の腹部を抱きしめるようにして思いっきり押す。
何度か試しているうちに妹が口から異物を吐き出した。
同時に激しくせき込みはじめる。
「大丈夫か!? 変なものを飲み込むから――」
そう言った視線の先にあったのは、ティラノサウルスのめじるしチャームだ。
妹の唾液に濡れためじるしチャームが床に転がっている。
「え……?」
ポケットの中を探ってみてもめじるしチャームがない。
家に帰ってから出した覚えはないのに、いつの間に!?
大泣きしている妹をあやしながら、僕は床に落ちためじるしチャームをティッシュにくるんでゴミ箱へ捨てたのだった。
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