アンケート企画「大好きを君へ」
私の言葉は、重なるように触れた柔らかな感触によって遮られた。

一瞬、頭の中が真っ白になる。

先輩の長い睫毛がすぐ目の前にあって、触れ合った唇から、

先輩の熱い体温がじわじわと私の中に流れ込んでくる。

おねだりするような、優しくて少しだけ強引な、初めてのキス。

ほんの数秒の、だけど永遠のように長い時間が過ぎて、先輩の顔がゆっくりと離れていった。

「……っ、」

先輩は耳の先まで真っ赤にして、だけど愛おしそうに目を細めて私を見つめている。

いつものお調子者の仮面は完全にどこかへ消え去っていた。

私の顔も、きっと今までにないくらい真っ赤に熟れているはずだ。

「あはは、先輩……顔、真っ赤ですよ?」

照れ隠しに私がいつものノリでからかうと、

先輩は私の頭をぎゅっと胸元に引き寄せて、くしゃくしゃに撫でた。

「うるせー、お前のせいだろ。……これからは毎日、覚悟しとけよ?」

耳元で囁かれた低くて甘い声に、今度こそ私の心臓は大爆発した。

離れていた1年間の寂しさが、最高に甘い幸せで満たされていく。

先輩の背中を追いかける毎日は終わり、今日から、二人の新しい恋の物語が本格的に始まる。
< 19 / 19 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

『付き合ってない、たぶん』上

総文字数/49,128

恋愛(純愛)132ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  柊 蓮  Tatibana Ren  × 橘 春  Tatibana Haru ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「……近い。近すぎる。これ、普通に心臓に悪いからな!?」 男子校サッカー部のエースで超絶イケメンの幼馴染・蓮(れん)。 「ただの親友のスキンシップだから」って顔で、毎日当たり前のようにべったりくっついてくる。 パンのあーんは日常茶飯事、丸椅子がガタつくからって膝の上に座らせてくるのは、流石にバグってないか!? 周りから「付き合ってんの?」って聞かれるたびに、「幼馴染だぞ!」って全速力で否定するけれど。 ぶっきらぼうだけど実は赤面しっぱなしのハルと、 ポーカーフェイスの裏でハルを好きすぎて悶絶している犬系男子の蓮。 強がりな防壁(ツン)が崩れたとき、無自覚な二人の距離感バグは、甘々すぎる恋に変わる。 ※AIを使用しています ご了承ください
『告白するまで、3・2・1』

総文字数/5,207

恋愛(純愛)19ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 『最強かまってわんこ』  橘 悠星  Tatibana Yuusei × 『無自覚可愛いにゃんこ』 一ノ瀬 裕音  Itinose Yunon 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 「……もう、ヘタレな俺は終わり」 小6のとき、大好きな君に「好き」の一言すら言えなかった あの最悪の後悔から1年 「今度こそ、絶対に逃がさない」 小学校のときとは違う、ちょっと大人になった俺の独占欲 君が他の男子と話すだけで、心の中のカウントダウンが止まらなくなる 目が合うたび、甘く近づく、ゼロ距離の恋。 ――告白するまで、あと、3、2、1。 【最強かまって男子の、ピュアすぎリベンジ溺愛ストーリー!】
『お前の特別になりたかった。』

総文字数/895

恋愛(純愛)1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 一ノ瀬 蓮  Itinose Ren × 星野 湊  Hosino Minato ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 俺には、誰にも言えない秘密がある。 周りの男子たちが女子やグラビアの話で盛り上がる中、自分だけが何も感じないこと。 誰もが持つ「普通」の本能が、自分には欠落しているという強い違和感。 そんな色のない世界で、唯一の光は幼馴染の星野 湊だった。 男女問わず誰からも愛される、太陽のような存在の湊。 「自分は異常だ。気づかれたら、この関係は終わる」 そう自分に言い聞かせ、冷たい殻に閉じこもる蓮。 無邪気に距離を詰めてくる湊に、胸の奥の独占欲は限界を迎えていき――。 クールな秀才×犬系ピュア男子。 14歳、不器用でもどかしすぎる、男の子同士の秘密の青春ラブストーリー。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop