愛してると裏切った、君の嘘。
しかも、もう誰かと付き合っているだなんて噂も聞いてしまった。

嘘だって信じたいけれど──、容姿も成績も性格も、特に美点がない私は、悠と恋人になれるスタートラインにすら立てていないのではと思ってしまう。


ううん、



……私には、そもそも、スタートラインなんてもったいなくて、用意されてないのかもしれない。



あっ、ネガティブ思考回路停止!停止!止めてよぉっ!


自分の思考に歯止めをかけ、ため息を吐いた。



こーんなネガティブクヨクヨ女子、悠は絶対好きにならないな。



ていうか、もう嫌いになってるかも。私のことなんか、眼中に無いのかも。他の子の方が、大切なのかも。

一度、笑って好きだよって言ってくれたのは、嘘で、冗談だったのかも。

そう悠の事を思う私は、最低な人間なのかも。


たくさんの『かも』が、頭の中に渦巻いて、その日の夜はなかなか寝付けなかった。

ずっと、自分のハッピーエンドを夢見て、でも無理だなって諦めてきた。


その恋も、そろそろ終止符がうたれるころだろうと。
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