海洋生物に愛されて、夜も眠れない!?
(まだ両想いじゃないけどね……)

そう言いたかったけど、グッと堪えて曖昧に笑った。



あおいくんとお昼ご飯を作って食べた後、ソファに並んで座ってコーヒーを飲む。すると、マグカップを置いたあおいくんが真剣な表情で言った。

「海良さん。キスしてみませんか?」

「えっ!?」

驚きでマグカップを落としそうになる。あおいくんは片手は私の腰に回し、もう片方の手で顎を持ち上げた。う、近い……。あおいくんも華やかな顔立ちだ。好きとかはわからなくても、嫌でもドキドキしてしまう。

「シャチもキスをするんです。キスというより、お互いの舌を齧り合うかんじなんですけど。あっ、もちろん齧るっていっても優しくですからね!……大丈夫。自分、優しくしますから」

あおいくんの顔がどんどん近付いてくる。私は慌ててあおいくんの口元を両手で塞いだ。

「ダ、ダメ!!」

「海良さん。自分とキスするの嫌なんですか?」

あおいくんがシュンと落ち込む。叱られた子犬みたいで可愛いけど、ここはハッキリ言わなきゃ!
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