まだ青い彼
 ふと思い立って友達に連絡してみることにした。
 大学時代からの友人、昌代、仁香、希美のグループトークにメッセージを送った。

『今日初めてマチアプの人と会ったよ。なんだかもやもやしてしまって話聞いて欲しい』

 素直に心境を送るとすぐに既読がついた。

『会おうよ』
 仁香が返事をくれて、昌代、仁香と翌日すぐ会社帰りに会うことになった。希美は夜は出られないということだった。

 ――――――

「すぐに集まれちゃうのが独身のいいとこだよね」
 昌代がお店に着くなりそう言った。

「そうだよー、メッセージ来て翌日には集まれるって、ちょっと笑っちゃったもん。お店の予約ありがと、昌代」
「いーよ。平日だし直ぐ取れたよ、ちょっとお酒も飲みたいし、色々食べたいでしょ」

 昌代は創作料理の店を予約してくれていた。席に仕切りもあってゆっくり話せそうだ。

 私がマチアプで出会った田原さんの事、その後の心境、そんなのを取りとめもなく聞いてもらった。

「婚活で受ける洗礼と、婚活が長くなると陥りやすい荒みとね。わかるよー、どっちも、最初は期待しちゃうし気を使うからがっかりしても言葉を選ぶけど、そのうち流れ作業の目視みたいになって、そのうちいいなと思う人全滅して手の内なくなって、30歳も年上の人から声かかって落ち込んだり、もう何してんだろうってなるのよ」
「へえー」
 仁香が説明すると昌代は苦笑いした。

「婚活は色々精神も時間も削がれるし、いつまで続くかわからないでしょ。ゴールがあるかないかさえわからないから、辛いんだよ。ね、だから戦友見つけるんでしょ、春美。この戦友もライバルになったり誰かがいち抜けしたものなら嫉妬の嵐で大変よ」
「はあ、聞いただけで疲れちゃう。ね、結婚ってそうまでしなきゃ出来ない事なのかな」
「それね、思うよね」

 仁香も私も大きなため息を吐いた。

 
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