チャラ男も笑えば雑巾に当たる
とかなんとかごちゃごちゃ考えていたらあっという間に放課後。
このことは心配そうに私を見つめるカナミにだけ話し、一緒に行こうかと気遣ってくれたけれど「ひとりで」行かなければ本当に首が飛ぶかもしれないので遠慮して、どうか無事を祈ってくださいとだけ伝えて一人ぼっちで裏庭へ向かった。
「あ、あの……」
「わあ、ちゃんとひとりで来たんだあ」
えらいねえ、なんてのんきにぬかして古びた長ベンチに座っている犬井駆。
こんなところにベンチなんてあったんだ……と思って突っ立っていたら、とんとん、と片手で背もたれをたたく犬井駆。
そ、そこに座れと?
「……し、失礼します」
恐る恐る隣へ座りスクバの肩ひもを握りしめる。
なんか……あの怒り狂った空気じゃなくてひと安心だけど、ここに来ていつも以上にニコニコ笑顔な犬井駆もある意味怖い。
「寧仔みのり」
「ひゃいっ」
突然フルネームで呼ぶもんだからびっくりして声が裏返ってしまった。
ダサい。