元歌姫は青春したい!
「うち、ここの生徒だよ〜!言ってなかったっけ?」

あっけらんかんとそう言った花音ちゃんに苦笑いしか出てこない。

「い、言ってなかったよ…」

「あれぇ、そーだったけ?」

花音ちゃんは相変わらずマイペースだなぁ、としみじみと感じてしまった。

「メア、変装してるの?」

「あー。そうなの!歌姫ってことバレたら社長に怒られちゃうから」

今でも社長にはお世話になっててね…と再び苦笑い。

「花音ちゃんは変装してないね?バレないの?」

花音ちゃんは結構売れっ子だったから、バレたら大変なことになるんじゃないかなぁ?

「うん!普段はメガネかけてるから…⭐︎」

なぜかドヤ顔でいう花音ちゃんを置いておいて、わたしはさっさと進む。

「それよりも…。花音ちゃぁーん…〜。職員室どこぉ…」

わたしは涙目で花音ちゃんに抱きつく。

「もー、メア、わたしも行くわよ。」

花音ちゃん、優しい…とわたしは思った。
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