冷徹生徒会長が私に甘くなるまで
「設楽さん……!」

「朝比奈さん。昨日、大見得を切ったそうですね。話は聞きました」


詩織さんは静かに歩み寄ると、私の机の上に視線を落とした。その瞳には、あからさまな侮蔑というよりは、冷ややかなあきれの色が浮かんでいる。


「当校の定期テストを舐めてしてもらっては困ります。ここは前の学校とは違いますのよ。単なるパフォーマンスやその場しのぎのハッタリで学年トップクラスに入れるほど、桜ヶ丘の学習レベルは低くありません」

「ハッタリなんかじゃないよ!」


私はガタッと椅子を引いて立ち上がり、詩織さんの目をまっすぐ見つめ返した。


「私は本気。口だけじゃないってこと、今回のテストで絶対に証明してみせるから!」


「……いいでしょう。そこまで仰るなら、結果を楽しみにしていますわ。ですが、もし惨敗して周囲に醜態を晒すことになったら――その時はご自分の言動に責任を持ち、二度と生徒会や学校の規律に口を出さないでいただきたいものです」


詩織さんはフッと小さく息を吐くと、優雅な動作で背を向け、教室を去っていった。

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