【続編】ふたりの恋のそだてかた。
「この間のことは、その……まだ混乱してて……っ」

するりと落とした手が、今度は爽真のTシャツの胸元を掴んで握る。

「なんだけど、……嫌ではなかったというか……」

限界ギリギリ。恥ずかしくていっぱいいっぱい。

「あーゆーキ、キス?初めてで……っ
でも爽真となら、別に、いい、……という、話……」

言葉を発するほど、どんどん声が弱くなる。
自分でも何が言いたかったのか、よくわからないまとめ方。

とにかく、元の私たちに戻りたい。
けど、なかったことにもしたくない。

そんな気持ちが、ごちゃごちゃとまとまらない言葉になってしまった。

「……」

爽真はずっと、黙って私を見下ろしている。
ぽかん。まさにそんな効果音が相応しい顔で固まっている。

「……なんか言ってよ……」

気まずいから、とひと睨み。だけどそれは、懇願にも近かった。

「……それは――」

声を発して、爽真の喉仏が動く。
不意に手が伸びてきて、死ぬほど優しく私の頬を掬った。
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