【続編】ふたりの恋のそだてかた。
「いやっ、ごめん。えーっと……
私もそんな、ためになるようなこと言えるほどじゃないんだけどさ」
自分に出てきた疑問を追い払って、思考をフル回転させる。
「陸は、ひよりが好きだからちゃんと待ってくれてるんじゃないかなぁ?器用ではないから、隠すのは下手なんだろうけど。
ひよりがいいと思える信頼を積むまで、信じて待たせてもいいんじゃない?」
ふっと上がったひよりの目が、きらりと希望を取り戻す。
ふわりと無垢に微笑んで、ちょっと肩の力も抜けていた。
「……そうですよね。瑠奈ちゃん、ありがとうございますっ」
よかった、少しは役に立てたみたいだ。
「うん。あ、でも、他所の女に鼻の下伸ばしたのは怒っていい」
「それは、はいっしっかり喧嘩済みですっ」
強い、ひより。これならもう安心だ。
「……ところで瑠奈ちゃんは、爽真くんとはどこまで……?」
「えっ!?……その話は……まぁ、後日おいおいと、ね?」
恋の進展なんて、照れくさすぎて話せない。
ちょっぴり不服そうなひよりを笑って誤魔化して、テキストを開いて勉強に戻ることにした。