愛される星

なかなか呼びづらい。

急に呼び方を変えるなんて、どうも照れる。

「じゃあ、僕目つぶってるから。」


「……」


「ほら!」


「……り…り…りょう……」


その瞬間、彼は閉じていた目を開き、じーっと私を見つめた。


「…凌…これでいい!?」

もう照れ臭さと呼びづらさで心臓がはちきれそうだった。


「あっはっは!呼べたじゃん。これからは凌だよ?」


「…おう」


きっと私の顔は真っ赤に染まっていただろう。


< 71 / 195 >

この作品をシェア

pagetop