クールな氷の王子は無自覚地味子を独占したい
やっぱり氷室くんって、どこにいても目立つなぁ……
遠くから作業を見つめていると、不意に冴くんがこちらへ視線を向けた。
バチッと目が合ってしまい、私は慌てて手元の看板塗りに視線を落とす。
う、びっくりした……! なんで急に見るの……?
トクン、と胸が跳ね上がる。
最近どうしてか彼の視線ひとつで心臓がうるさくなってしまうのだった。
「一ノ瀬、ペンキ手に付いてるぞ」
「へ……?」
いつの間にか私の隣まで歩いてきていた冴くんが、ポケットから白いハンカチを取り出した。
そして、私の手に付いた青いペンキを、優しく丁寧に拭い取ってくれる。
「あ、ありがとう……! でもハンカチ汚れちゃうよ?」
「いいから。……お前、集中すると周り見えなくなるから気をつけろ」
呆れたように言いながらも、その手つきは驚くほど柔らかくて。
友達同士の距離感のはずなのに、私の顔はカッと熱くなっていくのだった――。
遠くから作業を見つめていると、不意に冴くんがこちらへ視線を向けた。
バチッと目が合ってしまい、私は慌てて手元の看板塗りに視線を落とす。
う、びっくりした……! なんで急に見るの……?
トクン、と胸が跳ね上がる。
最近どうしてか彼の視線ひとつで心臓がうるさくなってしまうのだった。
「一ノ瀬、ペンキ手に付いてるぞ」
「へ……?」
いつの間にか私の隣まで歩いてきていた冴くんが、ポケットから白いハンカチを取り出した。
そして、私の手に付いた青いペンキを、優しく丁寧に拭い取ってくれる。
「あ、ありがとう……! でもハンカチ汚れちゃうよ?」
「いいから。……お前、集中すると周り見えなくなるから気をつけろ」
呆れたように言いながらも、その手つきは驚くほど柔らかくて。
友達同士の距離感のはずなのに、私の顔はカッと熱くなっていくのだった――。