攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
「ガザン、言われてるよ」
「わざわざ、指摘しなくたっていいだろ……」
ガザンは単独行動を行ったせいで、自らの左腕を失う羽目になった。
そんな苦い経験を思い出しているようで、露骨に嫌そうな顔をする。
私はそんな2人のやり取りを観察しながら、たっぷりと時間をかけて朝食を食べ終えると、口元を綻ばせた。
「ご心配には、及びません。早ければ数分、遅くとも数時間後には姿を見せるでしょう」
「なら、いいんだけどな」
しかし、ガザンには思うところがあるらしい。
出入り口の扉をじっと見つめ、何か言いたげな視線を向けている。
そんな親友を気にした様子もなく、殿下がテキパキと食事を済ませたお皿を纏め始めたため、慌てて後片づけを手伝う。
そのせいで、どうして辺境伯が難しい顔をしたのか聞くタイミングを、逃してしまった。
「ガザン。今……」
「んー? あんたもやっと、オレたちに心を開く気になったか」
「フェドクスがいない間は、僕たちがエミリエを独占し放題だね」
親友コンビは、ニヤニヤニコニコと含みのある笑みを浮かべ、私の左右に腰をおろしてこちらを見つめてくる。
――攻略対象サンドイッチなんて、私には荷が重すぎる……!
これから、どうなってしまうんだろうか。
そう、戦々恐々としながら――私は幼馴染が戻って来るまで、3人で気の抜けない時間を過ごす羽目になったのだった。
「わざわざ、指摘しなくたっていいだろ……」
ガザンは単独行動を行ったせいで、自らの左腕を失う羽目になった。
そんな苦い経験を思い出しているようで、露骨に嫌そうな顔をする。
私はそんな2人のやり取りを観察しながら、たっぷりと時間をかけて朝食を食べ終えると、口元を綻ばせた。
「ご心配には、及びません。早ければ数分、遅くとも数時間後には姿を見せるでしょう」
「なら、いいんだけどな」
しかし、ガザンには思うところがあるらしい。
出入り口の扉をじっと見つめ、何か言いたげな視線を向けている。
そんな親友を気にした様子もなく、殿下がテキパキと食事を済ませたお皿を纏め始めたため、慌てて後片づけを手伝う。
そのせいで、どうして辺境伯が難しい顔をしたのか聞くタイミングを、逃してしまった。
「ガザン。今……」
「んー? あんたもやっと、オレたちに心を開く気になったか」
「フェドクスがいない間は、僕たちがエミリエを独占し放題だね」
親友コンビは、ニヤニヤニコニコと含みのある笑みを浮かべ、私の左右に腰をおろしてこちらを見つめてくる。
――攻略対象サンドイッチなんて、私には荷が重すぎる……!
これから、どうなってしまうんだろうか。
そう、戦々恐々としながら――私は幼馴染が戻って来るまで、3人で気の抜けない時間を過ごす羽目になったのだった。