攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
――どうせこの闘技場は、そう遠くない未来に潰れる。
ならば、資金源は有効活用しなければ損だ。
「汚いお金を1つにまとめあげるには、もってこいですね」
「エミリエ?」
「まさか……」
不思議そうにこちらを見つめるガザンと、すぐにやろうとしていることに気がついて制止しようとするルドルフから声をかけられるよりも早く、私は意気揚々と受付に乗り込んだ。
「すみません」
「なんだい? 嬢ちゃん。見ない顔だが……」
「誰かの紹介がなければ、賭けられませんか?」
「いや? 初心者でも、大歓迎だぜ。ただし、大損こいても泣き喚くなよ」
「はい。もちろんです」
私は探るような視線を向けてくる男性に、満面の笑みを浮かべる。
こうしておけば、相手の油断を引き出せると考えたからだ。
案の定、受付の店員は警戒心を解いてこちらへ問いかけてくる。
「誰に賭ける?」
「フェドクスに。これを全部」
私は小さなショルダーバッグの中に詰め込んだ金貨袋を取り出し、それをドサリとカウンターの上に置いた。
受付の男性は目を丸くして、驚いている。
ならば、資金源は有効活用しなければ損だ。
「汚いお金を1つにまとめあげるには、もってこいですね」
「エミリエ?」
「まさか……」
不思議そうにこちらを見つめるガザンと、すぐにやろうとしていることに気がついて制止しようとするルドルフから声をかけられるよりも早く、私は意気揚々と受付に乗り込んだ。
「すみません」
「なんだい? 嬢ちゃん。見ない顔だが……」
「誰かの紹介がなければ、賭けられませんか?」
「いや? 初心者でも、大歓迎だぜ。ただし、大損こいても泣き喚くなよ」
「はい。もちろんです」
私は探るような視線を向けてくる男性に、満面の笑みを浮かべる。
こうしておけば、相手の油断を引き出せると考えたからだ。
案の定、受付の店員は警戒心を解いてこちらへ問いかけてくる。
「誰に賭ける?」
「フェドクスに。これを全部」
私は小さなショルダーバッグの中に詰め込んだ金貨袋を取り出し、それをドサリとカウンターの上に置いた。
受付の男性は目を丸くして、驚いている。