攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
「左目……ちゃんと、見えていますか?」
殿下はこちらの姿を確認し、銀と銅のオッドアイを優しく和らげた。
今にも泣き出しそうな表情を浮かべたあとに指先に触れる力を強めたあたり、敵意は一切感じられない。
「ああ……。君の、おかげで……」
「よかった……」
どうやら私の行いは、殿下にとってありがた迷惑ではなかったようだ。
――彼の力になれて、本当によかった。
そうほっと胸を撫で下ろしたのもつかの間。
なぜか殿下は眉頭を釣り上げ、突如激昂し始めた。
「どうして、あんなことをしたんだ!?」
先程まで見せていた菩薩のような穏やかな表情と、あまりにも落差が激しすぎる。
――ここで戸惑ったら、つけ入る隙を与えてしまうよね……。
ここは心を鬼にして、自分の言いたいことをピシャリと言い放つべきだ。
そういうのは、苦手だけど……。
マリラさんを見習って、頑張ろう。
私は大きく息を吸い込み、はっきりとした口調で告げた。
殿下はこちらの姿を確認し、銀と銅のオッドアイを優しく和らげた。
今にも泣き出しそうな表情を浮かべたあとに指先に触れる力を強めたあたり、敵意は一切感じられない。
「ああ……。君の、おかげで……」
「よかった……」
どうやら私の行いは、殿下にとってありがた迷惑ではなかったようだ。
――彼の力になれて、本当によかった。
そうほっと胸を撫で下ろしたのもつかの間。
なぜか殿下は眉頭を釣り上げ、突如激昂し始めた。
「どうして、あんなことをしたんだ!?」
先程まで見せていた菩薩のような穏やかな表情と、あまりにも落差が激しすぎる。
――ここで戸惑ったら、つけ入る隙を与えてしまうよね……。
ここは心を鬼にして、自分の言いたいことをピシャリと言い放つべきだ。
そういうのは、苦手だけど……。
マリラさんを見習って、頑張ろう。
私は大きく息を吸い込み、はっきりとした口調で告げた。