攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
【1-2】2人目・左手が使えなくなるまで
「おい、無能。いつまでルドルフと、肩を並べているつもりだよ。平民の癖に……」
――最近、ガザンに対する私の当たりが恐ろしく強い。
狙撃手として有名な彼はつねにライフル銃を背中に背負っているため、いつ自分に銃口が向けられるのかとヒヤヒヤしてしまう。
「ガザン。止めるんだ」
左目を失う前までは、一緒になって私に辛辣な言葉をぶつけてばかりいた殿下が味方になってくれたのは、ありがたいことではあるけど……。
ガザンは、やっぱりそれが気に食わないみたい。
自分だけ悪者にされているのが許せなくて、苛立ちを隠せぬ様子で声を荒らげた。
「なんで、そいつの味方ばっかりすんだよ!」
「何度も伝えただろう。エミリエは、僕を救ってくれた。恩人なんだ。だから、ガザンも……」
「オレは絶対、てめぇと仲良くなんざならねぇ!」
ガザンは苛立ちを解消するため、1人で街に繰り出してしまった。
殿下が申し訳なさそうに、去りゆく親友の背中をじっと見つめて言葉を発する。
――最近、ガザンに対する私の当たりが恐ろしく強い。
狙撃手として有名な彼はつねにライフル銃を背中に背負っているため、いつ自分に銃口が向けられるのかとヒヤヒヤしてしまう。
「ガザン。止めるんだ」
左目を失う前までは、一緒になって私に辛辣な言葉をぶつけてばかりいた殿下が味方になってくれたのは、ありがたいことではあるけど……。
ガザンは、やっぱりそれが気に食わないみたい。
自分だけ悪者にされているのが許せなくて、苛立ちを隠せぬ様子で声を荒らげた。
「なんで、そいつの味方ばっかりすんだよ!」
「何度も伝えただろう。エミリエは、僕を救ってくれた。恩人なんだ。だから、ガザンも……」
「オレは絶対、てめぇと仲良くなんざならねぇ!」
ガザンは苛立ちを解消するため、1人で街に繰り出してしまった。
殿下が申し訳なさそうに、去りゆく親友の背中をじっと見つめて言葉を発する。