君の歌声に恋をした。天才作曲家と無自覚天然少女。
第十三章 風邪の日
冬の初め。
澪から珍しく連絡が来なかった。
いつもなら、制作に関する連絡を送れば数分以内には返ってくる。
その日の夜も返信がなく、小海は少し気になった。
翌朝。
澪から短いメッセージが届いた。
『すみません。今日の制作、お休みしてもいいですか?』
小海はすぐに返した。
『もちろん。体調悪い?』
しばらくして。
『ちょっと風邪をひきました』
それだけだった。
小海は眉を寄せた。