君の歌声に恋をした。天才作曲家と無自覚天然少女。
第十八章 好きです
二人は、初めてコラボしたときと同じスタジオで会った。
澪が入ってくる。
小海は椅子に座っていた。
いつもの眼鏡。
いつもの落ち着いた表情。
でも。
少しだけ緊張しているように見えた。
「澪」
「はい」
「さっきの曲」
「……はい」
「俺に向けて作ったって、本当?」
澪は頷いた。
「本当です」
「どうして?」
澪は一度俯いた。
そして。
勇気を振り絞って顔を上げる。