屋敷を守るための契約結婚だったのに、気づけば冷徹社長に囲い込まれていました

 私は差し出された手に自分の手を重ねた。

 指先が触れた瞬間に伝わってきた体温は思っていたよりずっと温かくて、その温もりが掌から腕へ、腕から胸へとゆっくり広がっていくような気がした。

 そして私は、隣を歩く人を見上げながら、心から納得する。

 ――あぁ。私は、この人が好きなんだ。
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