別れた二人
……見下ろされて。
下から見ても、葵くんは端正な顔立ちをしていて格好良い。
「また、今度の楽しみに取っておくよ。」
葵くんは顔を傾けて、私の唇を塞いだ。
柔らかい唇の感触に、葵くんは角度を変えて啄んで来る。
軽いキスからもっと深い、舌を絡めるものに変わっていく。
口内の粘膜は敏感で、舌で擦られると気持ち良い。
唾液が混ざり合い、溢れそうになるが葵くんが飲み込んだ。
映画には初めから、興味がなかったのかも……。
部屋に上がる為の口実に、されたみたいだった。


