別れた二人
「藤仁さんは子供、何人欲しいの?」
子供は二人欲しい。
私は一人っ子の期間が長かった。寂しくないように兄弟は必要だと思う。
親の方が先に死ぬから、支え合ってくれたら嬉しい。
「何人でも良いよ。真緒との子なら、可愛いよ。」
藤仁さんの腕に包まれ、そんな話をしながら眠りについた。
将来の話を普通に出来る。
葵くんとは出来なかった。
将来を描く事なんて、一度も。
隣を歩きたいと、願っても虚しいだけ。
終わりは始まりから見えていた。