冷徹執事は溺愛を隠さない
理由はシンプル。

能力と社交辞令、マナーに関して私は超一流。

腑抜けた性格のせいであだ名が『名家のマシュマロ』だろうと能力はある。

だからお父さんに相談して私は一般高校に通うことが出来た。

あんな経済格差のコミュニティーの中で生活したくなんか無いし!

「胡々。着替えましたか」

「うん!あ、ちょっと待ってリボン着けてない!」

私が零にそう言うと、問答無用で扉が開く。

「さっさと着けてください」

「うん!ちょっと待ってよ。確か此処ら辺に・・・・・・あれ?どこ置いたっけ?」

リボンを無くしてしまったようで私がそう言うと零はため息をつく。

・・・・・・そんなあからさまにしないでしょ。

「ありました」

零はクローゼットと壁の隙間からはみ出てる赤のチェックの紐を引っ張り出す。

「あ!ありがと!」

私が笑って受け取ると零は私を見つめる。

「一々ふにゃふにゃ笑うなよボケ・・・・・・」

「・・・・・・?何て?」

何かをボソッと呟いた零の言葉が聞き取れず聞き返すと零は珍しく目を丸くした。

< 2 / 15 >

この作品をシェア

pagetop