【偽】カップルですが、本当の恋を教えてください
うわ・・・やっちゃった。カップルデュエットの次は大人気俳優と熱愛報道なんて。
どれだけ恋愛問題に巻き込まれるんだろう・・・。
「桃祢・・・」
「・・・鎮火を待った方がいいだろうね。桜貴さんは・・・」
ピコン
噂をすれば、ちょうど桜貴さんからメッセージが来た。
『熱愛報道出ちゃったね。誤解させるようなことをしてしまってごめんなさい。桃祢ちゃんは嫌なこと言われてないですか?変に反応しないほうがいいと思うけど、音楽活動に支障が出たら申し訳ない。大好きなアーティストである桃祢ちゃんと共演できたことが嬉しくて、浮かれてしまっていたかもしれない。本当にごめん』
『なにか相談があれば話してね。直接会うと何が起こるから分からないから、その時は電話しましょう』
桜貴さん・・・。こんなに心優しい人に迷惑をかけてしまうなんて。
アーティストとしてEcholyを好きでいてくれていたなんて、すごく嬉しいのに、今は頭が混乱してそれどころじゃない。
『こちらこそごめんなさい。もっとしっかりチェックしておくべきでした。私の自覚不足です。ご迷惑をおかけして申し訳ありません』
『ご配慮痛み入ります。これからも良好な関係を続けていれば嬉しいです』
とりあえず当たり障りない返信をして、このチャットもいつ漏れるかわからないので、スマホの電源を切る。
「ごめん・・・また迷惑かけちゃう」
「また?桃祢に迷惑かけられたことなんてないよ」
そう謝ると、そんなこと言うなと言わんばかりに、珀が強い瞳で見つめ返してくれた。
「大丈夫・・・大丈夫だから。きっとすぐ消える。いつも通りでいような」
「うん・・・」
葛も私を元気づけるように肩を抱いてきて、ふぅとため息を吐く。
今回は、私のこの業界で生きる人間としての自覚が足りなかったことが原因だ。
でも・・・。
「・・・緋雁、顔が怖いぞ」
「今回は誰の落ち度でもない」
振り向いてみると、緋雁の顔はとても険しかった。
怒ってる・・・なにに、って話だけど、確実に怒ってる・・・。
珀と葛はかばってくれてるけど、昨日の緋雁の発言も嫉妬とか気になること言ってたし。
「・・・あっ、このあと仕事だから・・・」
「あ、うん。行ってらっしゃい」
「気を付けてな、頑張って」
このあとの仕事を理由に、この場を離れることを決意。
あのままみんなと同じ空間に居たら・・・。
もう、緋雁がわかんなくなっちゃいそうで、こわい。
大切で大好きな人がわからなくなるのが、嫌だ。
「行ってきます」
そろそろこのマンションに住んでるのもバレ始めてるかな。
もしかしたら記者が張ってるかも・・・。
警戒しながら外に出て、現場でしののんと合流すると、しののんは優しい笑顔で私の手を握ってくれた。
温かいその手が、今の私の救いになった。
どれだけ恋愛問題に巻き込まれるんだろう・・・。
「桃祢・・・」
「・・・鎮火を待った方がいいだろうね。桜貴さんは・・・」
ピコン
噂をすれば、ちょうど桜貴さんからメッセージが来た。
『熱愛報道出ちゃったね。誤解させるようなことをしてしまってごめんなさい。桃祢ちゃんは嫌なこと言われてないですか?変に反応しないほうがいいと思うけど、音楽活動に支障が出たら申し訳ない。大好きなアーティストである桃祢ちゃんと共演できたことが嬉しくて、浮かれてしまっていたかもしれない。本当にごめん』
『なにか相談があれば話してね。直接会うと何が起こるから分からないから、その時は電話しましょう』
桜貴さん・・・。こんなに心優しい人に迷惑をかけてしまうなんて。
アーティストとしてEcholyを好きでいてくれていたなんて、すごく嬉しいのに、今は頭が混乱してそれどころじゃない。
『こちらこそごめんなさい。もっとしっかりチェックしておくべきでした。私の自覚不足です。ご迷惑をおかけして申し訳ありません』
『ご配慮痛み入ります。これからも良好な関係を続けていれば嬉しいです』
とりあえず当たり障りない返信をして、このチャットもいつ漏れるかわからないので、スマホの電源を切る。
「ごめん・・・また迷惑かけちゃう」
「また?桃祢に迷惑かけられたことなんてないよ」
そう謝ると、そんなこと言うなと言わんばかりに、珀が強い瞳で見つめ返してくれた。
「大丈夫・・・大丈夫だから。きっとすぐ消える。いつも通りでいような」
「うん・・・」
葛も私を元気づけるように肩を抱いてきて、ふぅとため息を吐く。
今回は、私のこの業界で生きる人間としての自覚が足りなかったことが原因だ。
でも・・・。
「・・・緋雁、顔が怖いぞ」
「今回は誰の落ち度でもない」
振り向いてみると、緋雁の顔はとても険しかった。
怒ってる・・・なにに、って話だけど、確実に怒ってる・・・。
珀と葛はかばってくれてるけど、昨日の緋雁の発言も嫉妬とか気になること言ってたし。
「・・・あっ、このあと仕事だから・・・」
「あ、うん。行ってらっしゃい」
「気を付けてな、頑張って」
このあとの仕事を理由に、この場を離れることを決意。
あのままみんなと同じ空間に居たら・・・。
もう、緋雁がわかんなくなっちゃいそうで、こわい。
大切で大好きな人がわからなくなるのが、嫌だ。
「行ってきます」
そろそろこのマンションに住んでるのもバレ始めてるかな。
もしかしたら記者が張ってるかも・・・。
警戒しながら外に出て、現場でしののんと合流すると、しののんは優しい笑顔で私の手を握ってくれた。
温かいその手が、今の私の救いになった。