経営企画部の彼が半年間、彼女に連絡できなかった理由│Quiet Strength×Soft Strength2
 じゃあ、司君。お話ししたらすぐ眠れるように、先にシャワー浴びてきた方が良いよ。疲れてるみたいだし。ね? と言われて「うん」素直に従った。綾音の言うことはするすると入り込んできて司をいとも簡単に動かす。何も考えられないまま言われた通りにしたら、司の服を着た綾音がいつかの司みたいにとん、と触れた。

「司君。お待たせしました」

 あれ? 綾ちゃんもシャワー浴びたのか。と、そこで気付く。そう言えばさっき、シャワー借りるね。服も借りて良い? と言われて渡したな。何でこんなことも忘れるんだろう。

「じゃあ、お話聞かせて」

 そう言われて綾音が手を引っ張る。随分大胆だ。でも、それにすら気付けない。

「…うん」

 そう言われて大人しくベッドに向かった。



 そのまま二人で横になる。側に綾音の顔が見えてほっとした。

 でももっと安心が欲しくて綾音の腰にしがみ付く。勝手にいなくなったりしない様に。ふふふ。と、いつかの様に優しく聞こえてくる綾音の声。髪を撫でてくれる手。凄く心地良い。ええと、何から話そうかな。長い話になるな。そう思いながら目を閉じたら、そのままずぶずぶと深い眠りに沈んでしまった。
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