経営企画部の彼が半年間、彼女に連絡できなかった理由│Quiet Strength×Soft Strength2
「あ…ま、舞ちゃん、お替わり頼む?」

 空になったグラスに気付いて綾音が呟く。何とかこの空気を薄めようと必死だ。何で綾音が頑張らなければならないのかと舞と司は思ったけれど、そのままにしておくことにする。

「ありがと。同じの注文してくれる?」

「うん。…あ…あれ?」

 テーブルの端に置いてあったタブレットを見て綾音は首を傾げた。そして暫く動かした挙げ句、二人を見て呟く。

「電源が入らない。コード繫がってるのに。壊れちゃったのかな」

「あらら」

「店員さんに聞いてくる」

 タブレットを持って綾音は部屋を出ていった。そして残された二人。修羅場の完成である。

 そう思ったけれど舞はあっさりとこう言った。

「大変だったんだねー。お疲れさん」
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