経営企画部の彼が半年間、彼女に連絡できなかった理由│Quiet Strength×Soft Strength2
へえ…。と、彼女のことなのにそう教えられて、司は思わず頷いた。でも、言われればそんな気もする。
「つまり何が言いたいかっていうと、今回のことを引きずる必要はないって事だよ。綾は何とも思ってないんだから心配するだけ無駄。また激務になったとしても、あんたは今回と同じ様に馬車馬の如く働きたまえ。…とはいえ、綾に対して同じ事をするのだけはどうかと思うけどねぇー?」
にやにやと笑う舞の声は笑ってはいない。お前、今回は肯定はしてやるけれど調子には乗るなよと言われているのは良く分かった。
「肝に銘じておきます」
殊勝にそう言ったら舞は満足げに頷く。
粉々にされた重荷が軽い風に乗って無くなった。これで綾音とこれからも、重さを持たずに一緒にいられる。そう分かって、再会から今までで一番体の力が抜けた。
今回の件がこれで解決されたなんて思いはしない。綾音に酷いことをしてしまった過去は忘れられないし、二度目は無いことは分かっている。大切なのはその一度目を今後にどう活かすかだ。
確かに綾音には、自分がどうにかしなければと思う弱さは無い。構わなければ離れてしまうような危うさも無い。そんな綾音をただ優先することを、きっと彼女は望まない。だからもしも次に同じ状況になったら、今度はちゃんと連絡する。その上で仕事をすればいいのだ。
「つまり何が言いたいかっていうと、今回のことを引きずる必要はないって事だよ。綾は何とも思ってないんだから心配するだけ無駄。また激務になったとしても、あんたは今回と同じ様に馬車馬の如く働きたまえ。…とはいえ、綾に対して同じ事をするのだけはどうかと思うけどねぇー?」
にやにやと笑う舞の声は笑ってはいない。お前、今回は肯定はしてやるけれど調子には乗るなよと言われているのは良く分かった。
「肝に銘じておきます」
殊勝にそう言ったら舞は満足げに頷く。
粉々にされた重荷が軽い風に乗って無くなった。これで綾音とこれからも、重さを持たずに一緒にいられる。そう分かって、再会から今までで一番体の力が抜けた。
今回の件がこれで解決されたなんて思いはしない。綾音に酷いことをしてしまった過去は忘れられないし、二度目は無いことは分かっている。大切なのはその一度目を今後にどう活かすかだ。
確かに綾音には、自分がどうにかしなければと思う弱さは無い。構わなければ離れてしまうような危うさも無い。そんな綾音をただ優先することを、きっと彼女は望まない。だからもしも次に同じ状況になったら、今度はちゃんと連絡する。その上で仕事をすればいいのだ。